Ray Moriya's Journal

Today is the first day of the rest of your life

保育問題をシェアエコで解決する

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シェアリングエコノミーとは

「生活の空き時間や使われていない資産を有効活用する為にインターネットを介し、個人間で余剰なモノのやり取りをする」

のことを指す。

日本の保育問題を考えたときに、有効活用されていない最も顕著なリソースはママが保有する育児経験だ。何故ならばいくら自分の子供を育てた経験があっても保育士資格ないと保育ができない。

ただし、子供の世話をするという同じ仕事であっても、

-保育というラベルであれば保育士資格が必要となり、

-ベビーシッティングというラベルであれば、自治体への届け出が推奨(必須ではない)され、

-育児援助というラベルになると、何の資格も必要とされない。

つまりラベルを変えるだけで資格の有無にかかわらず本質的には同じことができてしまう。

これは旅館業法がなくても本質的には問題がないAirbnbや第二種免許がなくても同様に本質的には問題がないUberと類似している。

問題があるとすればそれは免許がないことではなく、品質を担保するためのテクノロジーとオペレーションが正しく実装されていないことだ。

僕は日本の供給不足に陥っている保育問題を、ママの育児経験という遊休資産をテクノロジーとオペレーションで正しく活用することで解決したい。

自分へのルール (2018年9月バーション)

今年も9月になり、例年通りもう1つ歳を重ねた。僕はこの歳に 自分へのルール を更新するようにしている。

人は日常の中で様々な出来事に対して感情が揺れ動きながら、判断を行なっている。僕も例外なくその一人だ。その中で自分の人生に対する強烈な判断軸・プリンシプルがないと、判断がその時の快楽、悔しさ、悲しさ、嫉妬、焦り、といった一時的感情に支配されてしまう。

だから僕は毎年自分への10のルールを加筆・修正、更新することにしている。今年も1つ歳を重ねたこのタイミングでルールを更新しよう。

  1. 迷ったら自分が恐怖を感じる選択肢を取る。恐怖の先に手に入れたい理想が存在する。
  2. 初めてのことに挑戦し続ける。失敗しない自分よりも挑戦する自分を評価する。現状維持は衰退。
  3. 常に前向きな態度と笑顔を維持する。苦しさ、厳しさを楽しむ余裕を持つ。
  4. 消費ではなく生産を意識する。自分が世界に貢献することを考える。
  5. 地球レベルで考え、地球レベルで行動する。社会的不正義に立ち向かう勇気と行動力を持つ。
  6. 国家や会社に依存しない自立した個を目指す。もらうのではなく稼ぐ。
  7. 相手からのアプローチを待たず、自分から行動を起こす。空気は読むのではなく作り出す。
  8. 結果に責任を持つ。言い訳をしない。人のせい、環境のせいにしない。
  9. 時間の価値を重視する。最大の失敗は何もしないで時間を失うこと。
  10. ゼロになる勇気を持ち続ける。失うことを恐れない。

一瞬一瞬の選択が自分の人生に彩りを与えている。後悔しないような生き方をするために。

9割のママは孤独を感じている

今日はTokyo Startup Hub Tokyoで行われた「孤独を乗り越える力 社会起業家シリーズ#18」に行ってきました。お話をされたNPO法人きずなメール代表 大島さんは子育て支援メールサービスを行っています。下のスライドのように、核家族化・地域の人間関係希薄化による 孤独 な子育て「孤育て」と、的確な情報がママに正しく届いていないという現状に対する問題意識からこのメールサービスを始められました。

しかし、子供を産むと孤独を感じることは日本に限った話ではありません。

イギリスのChannelMum.comが2017年に2025人のママを対象に行った調査によれば下記のような結果が出ています。

90%以上のママが出産後、孤独を感じている。 54%のママが友達がいないと感じている。 60%のママが自分の気持ちを旦那さんに隠そうとしたと認めている。 38%のママは自分の気持ちを旦那さんに一度も伝えたなかった。

80%のママがママ友達が欲しいと思っているが、 30%のママはママ友達につながるような会話を他のママと始めたことはなかった。

孤独を感じていると答えた55%のママは不安に悩まされ、 47%のママはとてもストレスを感じていると答えた。 37%のママは自分は定期的に泣いていると答え、 29%は家を出るのが怖いと答えた。

42%のママはソーシャルメディアで演出される他のママの「パーフェクトな人生」によって自分をみじめに感じる。

このデータを見た皆さんはどう感じられたでしょうか?育児経験のあるママなら共感されたでしょうか?多くの男性はこんなに多くのママが孤独で悩んでいたことを知って、驚かれたのではないでしょうか?僕もその一人です。ニュースでは、「地方には待機児童が少ない」、などと報じていますが、待機児童という数字に表れないところでも、ママは苦しんでいる現実があります。育児の問題は都心の働くママだけの問題ではないのです。

自分が世界で最も愛する子供と一緒にいる。それなのに感じる孤独感。 家族にも打ち明けられない。自分は育休中だからこそより一層感じる罪悪感。

この問題を解決するための1つの手段として、ママ同士が気軽にマッチング・交流ができるサービスを作りたいと私は思っています。

育児のルールを変えよう

今回の記事では、日本における 育児 ・保育の問題点とそれに対する解決方法を仮説ベースで書きます。

問題点

近隣コミュニティの消滅

都市化および核家族化の進展により、従来あった地域に基づいたコミュニティは消滅しつつあります。私は町内会に出たこともなければ、近隣住民の方とお話しする機会もありません。それに代わって台頭してきたのは、会社を中心にしたコミュニティやインターネットによる距離に限定されないコミュニティです。

会社であれば、自分と属性の近い人たちが集まっている可能性は高いでしょう。インターネットを使えば同じ趣味の人を見つけることは簡単です。Facebook上で友達の友達なら、大体どんな人か事前に見当がつきます。

翻って、育児中の親同士のつながりとなると、途端に出会いが難しくなります。専業主婦や育児休暇中では家にいることが多くなりますし、自分と属性が近い育児中の人をインターネットで探すのは困難です。子供が小さい間は特に、昔のように地域コミュニティに基づいた狭域での出会いが重要になります。しかし近隣住民とのつながりが希薄化した現代社会ではなかなか最初のきっかけを作ることができません。

可処分所得の減少

出産し、子供を持つと可処分所得は減少する傾向にあります。

可処分所得とは 可処分所得とは、給与やボーナスなどの個人所得から、税金や社会保険料などを差し引いた残りの手取り収入、つまり自分の意思で使える部分を指します

一方が専業主婦(夫)になれば減少額は顕著ですし、育児休暇中であればその間の収入は減少するでしょう。共働きであったとしても、育児や教育にかかる支出が増えるため、結果的に可処分所得は減ることになります。

減少した収入の中で、必要な育児グッズを揃えるためには、友人からのお古をもらったり、レンタルをしたり、中古品を買ったりするのが一般的です。子供の成長は早く、子供の好みによって買ったものが気に入らない可能性があり、また使用できる期間は限られてるので必ずしも新品でなくとも合理的だと感じています。

しかし友人からお古をもらうにしても、中古品を譲りたい人が近くに住んでいるとは限りません。レンタルも意外と値が張り、家計の出費を増やす一因となります。フリマサイトで中古品を買ったり譲り受けたりする方法も最近は台頭してきていますが、結局支出を伴うという点は変わりません。

つまり減少する収入のなかで支出が増えていくため、育児中の家計管理は子供を持つ前に比べて厳しくなります。

可処分時間の分散

可処分所得と同様に、可処分時間も減少、より正確に言えば、分散する傾向にあります。

*可処分時間とは 一日24時間のうち、睡眠、食事、仕事、家事など必要なことをした後に残る時間を可処分時間として扱います。

乳幼児は大人が望むようには行動してくれません。夜中に突如泣き出したと思えば、ごはんを食べている最中に突然眠りに落ちたりします。育児休暇という名前であってもそれは育児をするため、会社業務から離れるということであり、休んで暇をしている余裕はなく、24時間子育てに追われるのはなかなか辛い期間となります。

自分の時間を作るために一時保育を利用したくても、心理的抵抗だけれなく、金銭的にも躊躇してしまいます。自分は専業主婦(夫)・育児休暇中であるから、夫(妻)が稼いだお金の中で、自分のためにベビーシッターを利用することに対して、罪悪感を覚えるといったこともあるでしょう。

2人が外で働いているなれば、出社前の9時に子供を保育園に預け、18時前には子供を引き取りに会社を出社する、といったことをしなければなりません。

上記3点から言えることは、子供を持つ前と、子供を持った後では、ライフマネジメントの難易度が劇的に異なるということです。上のチャートで表現されるように、出産を機に経済的ゆとりおよび金銭的ゆとりが減少します。これを解決するためには、育児前と同じシステムで対処しようとするのではなく、そもそものシステム内のルールを変えるべきなのではないでしょうか?欧米では育児を含めて「いかに楽をするか」が比較的是とされているためにイノベーションが起きやすい一方で、日本は「同じシステムの中で努力して克服する」が美徳とされているため、なかなか大きな変革には結び付きません。

お母さんが努力して、大変な思いをして一生懸命育児をすることで、なんとか回っているというのが大多数の家庭における現状であると思います。このような問題点をテクノロジーの力と行動経済学の知見をもとに変えたいと考えています。

解決する手段

偶然を必然に変えるマッチング

最近ではスマホGPSに基づいたマッチングアプリが人気です。男女のマッチングアプリであるTinderやビジネスパーソン同士を結び付けるYentaが代表的です。Facebookを元に共通の友人やコミュニティを表示することで、友達の友達ならちゃんとした人だろうという信頼感醸成に役立っています。

育児中の親にも似たような仕組みを取り入れることで、信頼感を醸成しながら新しい出会いと交流を促進することが可能になるのではないでしょうか?現在の親同士の出会いは、「たまたま同じ保育園に通っているから」など偶然に支配される要素が大きいです。GPSおよびソーシャルメディアの連携をすればそれを偶然の出会いを必然に変えることが出来るはずです。

24時間を原資とした需給システム

マッチングに加えての付加サービスとして、タイムバンキングの活用があります。タイムバンキングを育児に活用するというアイディアをこちらの記事にしました。

人によって暇な時間帯は異なります。Aさんは平日昼に時間はあるけれど、Bさんは休日夜に時間がある。流れていく時間を貯めることが出来るタイムバンクなら、それらを交換することが可能になります。

可処分所得が減少した中でも、24時間という時間は誰にも平等にあります。「夫(妻)が稼いだ収入の中から自分のためにシッティングサービスを利用するのは申し訳ない」と考えている人々も自分が持つ24時間という原資をうまくやり繰りし、貯めて使うことで、自分の時間を持つことが可能になるのです。

既存サービスの500円子育てシェアでは助けても助けなくてもよい仕組みなので、非対称な関係性が出来上がります。その非対称性が可視化されていないために、不要な気配りが生まれてしまいます。タイムバンクを活用すると預かった側の時間と預けた側の時間が定量的に可視化されるため、「一方的に頼んでばかりで申し訳ない」という心理的障壁がなくなります。提供すればするだけ、コミュニティ内での自分の保有通貨が増え、依頼すればするほど通貨が消費されます。ゆえに無駄な遠慮や心配を排除した、ドライでフェアな取引が可能になります。

時間とモノが交換可能なプラットフォーム

タイムバンクというコンセプトに加えて、時間通貨とモノを交換可能にすることでより広範で効率的な育児シェアリングエコノミープラットフォームができるのでないかと考えています。使用しなくなった育児グッズを他の方に譲ることで自分の時間通貨が増える、その通貨で、自分の時間や他の育児グッズを購入したりすることも出来ます。

その時間通貨は日本円との換金も可能です。しかし、コミュニティ内の「育児」に特化したサービス内で交換したほうが還元率は高くします。自分が時間や育児グッズを売って貯めた時間通貨はパートナーに気兼ねすることなく、育児に使うことが出来る。時間通貨を稼ぎたくてどんどん他の人の育児を助けたくなる。そんな育児エコシステムを作りたいです。

米国の経済学者ミルトン・フリードマン大阪市元市長として有名な橋本徹さんは、使途を教育に限定した教育バウチャーの提唱・推奨していました。お金はオールラウンドに使えてしまうことが、教育といった成果の見えにくいが重要であるエリアに投資することへの足かせになってしまうことがあります。育児でも同様のことが言えます。育児エコシステム内で有利に使えるように通貨は、コミュニティでの育児分担を推し進め、より積極的な育児の助け合いを促すことになるでしょう。

育児のルールを変えよう

子供ができると、今までのシステムのルールの中で努力をするだけではなかなか育児は楽になりません。よってシステム内でのルール自体を変える必要があります。 偶然を必然に変えるマッチング、24時間を原資とした需給システム、時間とモノの交換が可能なプラットフォーム。

育児の楽しさを倍増に、負担を半分にできるようなシステムを作ることが私の目標です。

なぜ保育・育児問題に興味を持ったか

大学生ぐらいのときから国家間の数字の比較をすることが好きだった。朝まで生テレビを見たり、社会科学系の本を読むのが好きだった。日本はバブル時にはアメリカに迫るほどの経済大国であったにも関わらず、成功体験を捨てられずに、産業構造変化の波に乗り遅れた。古い慣習の中で落ちていく生産性を長時間勤務でカバーしようとした。女性の社会進出は他国に比べ遅れ、ジェンダーギャップ係数は世界最低水準に位置したままだ。社会問題を語ることが好きな学生だった僕は、マクロ的な観点で数字としての女性の社会問題を認識していた。

就職してからも、「社会をいかによくしていくか」という問いは常に自分の中にあった。新卒で入った会社はスウェーデン人が多かった。女性をサポートする社会インフラが整っている国から来た彼らとは、社会問題についてよく議論をした。休日には生涯教育を受講したり、セミナーに参加したりしながら、本業とは異なる視野を得ることに必死だった。

大学生の頃からMBA留学を考えていた僕は様々なビジネススクールの説明会に行った。多くのスクールが「うちのスクールはランキングが●位で、給与上昇率が●%で、有名企業に●人入っています」という宣伝をしている中で、オックスフォード大学のアドミッションスタッフは「うちはランキングとか給与とか気にしてません。ビジネスは世界を変えるためのツールであり、うちのスクールはその方法を考えるために存在します。」と説明していた。社会起業分野では最も有名で、スクールが打ち出す独自の哲学と歴史に僕は魅了された。あの街で1年間暮らしてみたい、呼吸をしてみたいと起きている間はずっと思うようになっていた。

2017年夏、付き合っていた彼女が妊娠をした。その妊娠をきっかけに保活の本を読み始めた。その本には、どの区が保育園に入りやすくて、どのようにポイントを稼ぎ、どのように我が子を保育園に入れるかの戦略がひたすら書かれていた。インターネットには、離婚するとよい、という記事すらあった。僕はそれらの情報をある程度収集した後に、仲の良い厚労省の友人にメッセージを送った。

「自分の子供を保育園に入れるということは他の子供が入れたはずの席を奪うことだよね。こんな無意味なことに時間と労力を割いている社会は絶対におかしい。僕は社会を変えたい。力を貸してほしい。」

それからは平日はいつも通り会社で働く一方で、夜はずっと保育・育児の問題とその解決策について考え、週末には仲間たちと解決方法を討議するようになった。

タイムバンクという新しい育児のあり方

この記事では私が考える「育児 x タイムバンク」について記載します。

タイムバンクの歴史

皆さんはタイムバンク(時間銀行)という仕組みをご存知でしょうか?実は、タイムバンクというコンセプトは古く、1800年代のイギリスにまで遡ります。

ロバート・オウエンというイギリス人の実業家兼社会活動家が中心になり、お金の紙幣に似ているけれども、時間を単位とした労働紙幣を発行しました。その後、タイムバンクというコンセプトはアメリカ・イギリスを中心に発展し、現在では30か国を超える国でタイムバンクによる取引が行われています。シェアリングエコノミーの台頭と期を同じにして、2015年あたりからもTEDxでの公演も見かけるようになりました。

一方的に施しを与えるボランティアやNGOでもなければ、金銭的対価を目的とした商売でもない、時間を単位としたコミュニティに根差した相互援助の仕組みとして使われています。

日本におけるタイムバンク系サービス

日本でも時間を売り買いできるサービスが立ち上がっています。

有名なサービスの1つがメタップスが展開するその名もタイムバンク。「専門家の価値×スキマ時間を売買する時間市場」を売りにしており2017年秋にローンチされました。

もう1つ有名なサービスとしてグローバルウェイが運営するタイムチケットというサービスがあります。2014年にローンチされ、専門家でもない個人が特技を生かして空き時間を30分単位で売買できます。また時間を強く強調していないですが、類似のサービスとしては「みんなの得意を売り買い スキルのフリーマーケット」のココナラや「ご近所助け合いアプリ」のエニタイムズが上げられます。

タップスのタイムバンクは、専門家の価値に重点を置くことで、著名人やインフルエンサーの時間を投資のように取引ができるという特徴があります。またその他の上記3サービスはそもそものコンセプトの違いはあれど、相談やコンサルティング、レッスン等を提供するというサービスになっています。言い換えると、欧米で使われているようなコミュニティに根差したタイムバンクのコンセプトとは異なると言えるでしょう。

育児 x タイムバンク

では、欧米で使われるようなコミュニティ作りという文脈でのタイムバンクを日本で展開することは難しいのでしょうか?私は日本社会において、独自性が高く、大きな社会問題となっている保育・育児という分野においてこそ、本来のタイムバンクが生かされてくると考えています。

育児には誰がやっても1時間かかる育児は1時間かかるという特徴があります。専門性の高い保育士だから1時間必要な育児を10分に短縮することはできません。しかしこれは、他のサービスでは異なります。優秀なプログラマであれば、素人のプログラマが1時間で書いたコードを10分で書くことが出来るでしょう。優秀なコンサルタントの単価は一般的なコンサルタントの単価の10倍であることもあります。

つまり、経験や能力により時間を圧縮することが難しい育児というサービスであるからこそ、本来のタイムバンクというコンセプトがうまく機能すると言えるのではないでしょうか?実際に欧米でのタイムバンクは、ベビーシッティングや犬の散歩といった、時間の圧縮化が難しいサービスがメインです。

タイムバンクはコミュニティにおける助け合いを強調します。しかしそれは、ボランティアやNGOのような一方的な施しとは異なります。助けるほうは時間という報酬を目的にサービスを提供するため、サービス提供者と受益者は対等な関係を維持できます。つまり、「頼みすぎて申し訳ない」、「あの人頼む一方で困る」といった不要な心配から解放されます。

またプロフェッショナルな保育やベビーシッティングサービスとは異なるため、「シッティングに加えての家事代行サービス」を提供したり、「向こうの保護者からの過度な要求」に対応する必要性は薄れます。もっと気軽に人を助けることが可能になるのです。

マンションという信頼空間

マンションは1つのコミュニティです。自分たちの属性に近い、同じような家族構成で同じような世帯年収の方々住んでいる可能性が必然的に高くなります。しかし会話をする機会はほとんどありません。私はこれが非常にもったいないと考えています。

例えば、「2時間の貯金(貯時間)を使って、娘3歳を2時間預けて自分は美容院に行く。」 例えば、「男の子4歳を週末3時間預かることで、3時間の時間を貯金(貯時間)する。」

プロフェッショナルのベビーシッターサービスを、家計の中から2時間5000円で使うには気が引けるし、話したこともないお隣さんに頼むのも気が引ける。そんな状況を「育児 x タイムバンク 」ならば変えられるのではないでしょうか?