Ray Moriya's Journal

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人に頼るコストをいかに下げるか

人に頼るコストは心理的に高い。多くの場合
人に頼る心理的コスト > 人に支払う金銭的コスト
になるので、多少高くても、お金を払うことで関係性を貨幣空間の中で終わらせることを望む人が多い。
つまり気を揉むコストよりも金銭的コストのほうが低いのだ。インターネット上に溢れるママ友のお悩み記事や投稿の大半は友情空間に存在する心理的コストの高さを裏付けていると言ってもよいだろう。

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多くのビジネスは貨幣経済を導入することで解決してきた。
ホテル宿泊に比べて、知人宅に無料で泊めてもらうのは気まずい。だから貨幣経済を導入したAirbnbは無料の助け合いのCouchsurfingにくらべてスケールした。
ベビーシッターマッチングのキッズラインに対して、子育てシェアのアズママの利用が伸び悩んでいる(ように見える)のは同じ理由だと推測される。
貨幣空間の関係性は友情空間の関係性に比べて心理的にただただ楽だ。あれこれ悩む必要がない。

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愛情空間に存在する、妻の実の両親に育児援助を頼む心理的コストは低い。だから実家が近ければ妻の両親に頼る。
友情空間に存在する、旦那の両親に頼む心理的コストは上がる。場合によっては、貨幣空間よりも高い。
保育園で知り合ったママ友に頼む心理的コストはもっと高い。それが面と向かったやりとりになるとさらに高くなる。

人に頼る心理的コスト > 人に支払う金銭的コスト
この不等式を逆転させるUXは何なんだろうか。
人に頼ることを簡単にするサービス。最近の僕はずっとそれを考えている。