インテンティブデザインが(ほぼ)全て
スタートアップは資金的に制約があるので開発以外の多くのタスクを創業者が行うということはよくある。
実際うちのチームもそうなっている。本来ならば僕も開発に加わりたいところだが、その他のタスクが多すぎてそれを行っていると1日が終わってしまうというのが現実だ。最近はもっぱらUXデザインに時間を費やしているが、UXデザインを行うにあたって重要な点は2つあるという結論に至った。
1) 直観的なUIデザイン
2) ユーザーの行動を促すインセンティブデザイン
日本企業、とりわけ大企業は上記2つを設計することが非常に苦手な印象だ。
スペック上の機能の開発には執着するが、そもそもその機能が使いやすいか、そしてその機能にどうやってアクセスしてもらうかの視点がかけている。
ITの導入が遅れており、かつ需要に対して供給の不足が著しい育児業界では、その重要性は一層高まる。ユーザーを動かすためのインセンティブデザインは直感的なUIよりも重要なはずだ。
多くのユーザーは創業者や会社のビジョンやミッションステートメントなんて知らないし、知る必要もない。使いやすいから使う、気持ちが良いから使う、自分にメリットがあるから使う。それだけだ。GoogleにしてもAmazonにしてもUberにしてもアメリカの会社はここがうまい。日本は根性と精神論で乗り切ろうとしてしまう。
1)どのようにして直観的に使ってもらうか。
2)供給が集まりにくい産業構造の中でどのように供給を集めるか。
これらを意識してUXをデザインすること、それはいたずらに高度な機能を追い求めるよりも大切だと感じる、今日この頃だ。